海外「日本の手仕事は革新と保存のバランスがとれていると思うんだ」世代を超えて美意識を伝えられる物ってありがたい

手仕事でつくられる日本の鉄瓶は300ドル以上することもある。
何世紀にもわたって、職人が溶けた鉄を型に流し込み、冷めてからハンマーで叩いてやかんを作ってきたのです。
これらの鉄瓶は美しく、水を沸騰させるためにのみ使用されます。
大量生産されたコンロ用ケトルは20ドルで買うことができますが、鉄瓶は何がユニークなのでしょうか。
そしてなぜその価格に見合う価値を持っているのでしょうか。
盛岡市釜定(かまさだ)で南部鉄器作り手3代目の宮伸穂(みや のぶほ)さん「20歳から始めてまだ50年です」

・新しいデザインに2,3年かける
・「一つの型から一つしか作れないとなると単純に普通の品物の3倍はするわけです」
・仕事の7割は型作り
・2000個の霰(あられ)模様は全て手作業



・仕上げの温度管理にもっとも熟練が必要
「思い描いていたものと全然違うものになることもある」
「分業が効率がいいのはわかってるんですが、責任の所在がわからなくなるし、物って面白くつくらないと」
「一生使えて、次の代に自分達の美意識を伝えてという物でありたい」

・鉄瓶でいれるカフェEngawaのオーナー:「鉄瓶でお湯を沸かすとカルキ臭さがぬけてまろやかになるんですね」
日本の職人(職人、料理人、芸術家など)たちは、自分の経験を語るとき、何十年もの仕事や知識をまるで取るに足らないこと、まだ初心者であるかのように語ることがあるね
新人が一つや二つのコツを覚えて、さも知っているかのように振舞うのに対して、何て謙虚なんだろう
釜そのものよりも、土間である砂床の歴史の方が興味を惹かれたよ
彼らの作品ができるあがる砂の床は家族が代々に渡り受け継いできたもの
型を壊す時に戻した100年前の砂も混じっているだなんて
伝統的な製品だけでなく、新しい世代が時代に合うビジネスに取り組んでいる姿にスポットがあたっているのも、とてもいいね
昔、我が家に日本人の留学生が滞在したことがあってね
ひいおじいさんから譲り受けた鉄のティーポットの話をしてくれたんだ
100年以上前に手作りされたもので、今でも一番おいしいお茶が飲めるって
確かに今は高くても、100年後のひ孫が同じポットでお茶を飲むとしたらその価値は計り知れない
質は量を超えるんだね
鉄瓶はお湯を沸かすのに使うだけで、お茶をいれるのには別の急須を使うというのが何ともおもしろい
オーダーメイドが全て素晴らしいというわけではないよね
作る人が作る過程全てに関わっていなければ、つまらないものになり得ると思うよ
私は、日本人が日常生活の中で文化や伝統に感謝することを変えない姿勢が好きなんだ
進歩のために努力するときでさえも、革新と保存のバランスがとれているよね
繊細さを全く新しい次元に引きあげている
自分の作った作品に誇りを持つということに関して、非常に大事なことを示してもらったよ
面白味のない仕事は、結果的に面白味のない製品になってしまうというのは、まさにその通りだ
どんな仕事にも活かせる話じゃないか
日本の職人さんは、本当にあらゆる面で極めているなと感じるね
お金のためだけじゃない追求を見るのは、とても魅力的だ
日本の職人さんたちが、自分の仕事を愛し、心をこめて製品を作っている姿がとても好きなんだ
急がず、ただひたむきに人に尽くそうとする
寿司、うなぎの蒲焼、包丁、その他多くのものが、比べるものなき品質で生産されている
炭火をうまく調整できるまで5年かかったって・・
こういう人たちを見ていると、働き過ぎに対して別の観点が見い出されるように思えてくるんだよね
この「何故高いのか」シリーズを見ると、「いや、それなら高くないよね」って最後に思わされる
カスタム製品で、1つ300ドルは決して高くはないよ
設計、金型製作、鋳造、モデリング、品質管理などの工数は含まれておらず、妥当な価格だと思う
メンテナンスが行き届いていれば、世代を超えて使えるのだからね
母と妹のために買ったよ
二人とも私にお礼を言わなかったのはその価値を理解していなかったからみたい
紅茶が長時間熱いままだって後日連絡が来たよ!
日本の職人さんが自分の仕事について話す時、とても愛おしそうにその中身を共有してくれるよね
Let's share this post!

Comments

コメントを書く